歯のコラム
2024.03.19

小児矯正は痛いの?痛みが生じる場面と対処法を詳しく解説!

こんにちは。北九州市小倉北区にある坂口歯科・矯正歯科です。
小児矯正で痛いが出た女の子

子供のあいだに矯正治療で歯並びを綺麗にしてあげたいと考えても、痛みがあるのではないかと心配になる保護者の方は多いのではないでしょうか。痛みに子供が耐えられず矯正を続けられないと心配になるかもしれません。

ここでは、小児矯正の痛みについて解説します。痛みが生じる場面や対処法もご紹介するので、参考にしてください。

小児矯正は痛いの?

小児矯正をする男の子
矯正治療というと痛みがあるというイメージがあるかもしれません。痛みの感じ方には個人差がありますが、小児矯正は痛みが少ない治療といえるでしょう。

大人は顎の骨の成長が完了しているため、矯正治療を開始した時に痛みが出やすいです。

しかし、子どもは顎の骨が柔らかいため、矯正による痛みを感じにくいとされています。歯が移動しやすいので、圧迫感や違和感も覚えにくいでしょう。

また、小児矯正は顎の成長に合わせて行われるため、矯正力を最小限に抑えられます。強い力をかけて歯を動かす必要がないので、強い痛みは感じないことが多いです。最初は違和感を覚えるお子さまもいますが、すぐに慣れるでしょう。

小児矯正中に痛みが生じる場面

小児矯正の治療
小児矯正中で生じる痛みは、矯正力や装置が当たることが原因です。矯正中は、次のような場面で痛みが生じる可能性があります。

初めて矯正装置をつけたとき

矯正装置を初めてつけたときは痛みが出やすいです。今まで何もなかった口内に装置が入り、矯正力が加わるため、2〜3日は痛みを覚えるお子さまもいます。年齢が小さなお子さまほど、痛みを覚えやすいでしょう。

また、矯正の痛みではなく、矯正装置を装着する違和感や異物感を訴えるケースもあります。こうした症状も、1週間も経てば慣れていくことが多いです。

矯正装置が粘膜に当たる

装着している矯正装置が、頬の内側や舌、唇などに当たり、痛みを覚えることがあります。とくにワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーなどの部品が頬や舌に擦れて傷ついてしまい、口内炎などを起こしやすいです。

矯正装置が当たる痛みは数日で解消されることが多いですが、痛みに我慢できない場合や、痛みが改善しない場合には歯科医院へご相談ください。専用のワックスを使用するなど、調整が可能です。

矯正装置の調整後

矯正治療中は、歯の動き方によって途中で装置を調整することがあります。矯正装置の調整後には、痛みが現れやすいでしょう。

歯を正しい位置へ動かすために装置を調整するため、歯に新たな力が加わることが痛みの原因です。調整後から数日間は、硬いものを食べたタイミングなどで痛みが増しやすくなります。

小児矯正の装置によって痛みは異なる?

小児矯正の装置によって痛みは異なるか考える子供
矯正装置ごとに歯にかかる力は異なるため、痛みが出る度合いは異なります。必ず痛みが出るというわけではありませんが、小児矯正の装置ごとの痛みを確認しましょう。

ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットという留め金を付け、ワイヤーで歯に力を加えながら動かしていく矯正装置です。歯全体に力が加わるため、矯正装置の中でも痛みを感じやすいといわれています。

装置の装着直後や、ワイヤーの調整後には痛みを感じやすいでしょう。ブラケットやワイヤーなどの部品が粘膜に当たることで痛みが生じるケースもあります。

マウスピース矯正

透明のマウスピースを装着することで矯正する方法です。マウスピースは1〜2週間ごとに新しいものへ交換していきます。

マウスピース矯正ではワイヤーなどの刺激を受けることがないため、比較的痛みを覚えにくい矯正治療とされています。

ただし、装着から数日間は締めつけ感を覚えることがあります。食事や歯磨きの際にはマウスピースを取り外せるため、制限も少ない矯正方法と言えるでしょう。

拡大装置

上の奥歯にバンドを取り付けて、太い針金のワイヤーによって上顎を横へ広げる矯正装置です。強い力がかかるため、装着から数日間は奥歯に痛みを感じることが多いです。徐々に痛みは緩和されていきます。

食事の際に痛みや違和感を覚えやすいため、硬いものや弾力のある食べ物は避けるべきでしょう。

顎外固定装置

顔の外に装置の多くが出ているタイプで、ヘッドギアや上顎前方牽引装置(MPA)などが該当します。奥歯や前歯が痛むことがありますが、数日で痛みは気にならなくなるでしょう。

床矯正装置

取り外しができる入れ歯のような形をしている矯正装置で、顎を広げるために利用されます。永久歯が生えるスペースを作る目的で使用するため、永久歯が生える時期や、顎が成長する時期に行います。

比較的痛みは少ない治療と言われています。

顎間ゴム

ワイヤー矯正の補助として、上の歯と下の歯に渡るように引っ掛けるゴムです。矯正をスムーズに進める効果があります。

顎間ゴムをかけると歯に強い力が加わるため、ゴムをかけている歯に痛みが出やすいです。慣れると痛みは次第におさまっていきますが、痛みが強い場合は歯科医師に相談してゴムの種類を調整してもらいましょう。

小児矯正中の痛みが続く期間

小児矯正中の痛みが続く期間イメージ
小児矯正の期間は1年~2年半程度であり、その期間中ずっと痛みが続くわけではありません。矯正装置を初めて装着した日や、装置の調整を行った日から、2~3日で痛みはおさまります。

装置が口内で当たっている場合は、調整する必要があるかもしれません。触れ続けていると粘膜が傷つく可能性もあるので、必ず歯科医師に相談しましょう。

全く痛みを感じない子どももいるなど、痛みの出方には個人差があります。

小児矯正中に痛みがあるときの対処法

小児矯正中に痛みがあるときの対処法ポイント
小児矯正の治療中にお子さまが痛みを訴える場合には、以下の方法で対処しましょう。

硬い食べ物や弾力のある食べ物は避ける

硬い食べ物や弾力のある食べ物は、歯に負担がかかるため痛みが出やすいです。

おせんべいやフランスパン、リンゴなどの硬い食べ物は避けましょう。弾力のあるお肉を食べる際には小さく切ってあげてください。グミやガムなど、噛む回数が増えるお菓子も避けるべきです。

痛みがある時には、できるだけ柔らかい食べ物を選びましょう。

痛み止めを飲む

矯正治療中に痛みが強くてつらいという場合には、痛み止めを飲むのも手段のひとつです。

ただし、用法・容量をしっかり守るようにしましょう。ドラッグストアなどで売られている市販の痛み止めは、可能であれば避けてください。炎症を抑える成分が入っている場合、歯の移動や顎の拡大がうまく進まない可能性があります。

常用しなければ問題ありませんが、痛みが強い場合は歯科医師に相談しましょう。

歯科医院へ相談する

痛みが続く場合や痛みが強い場合には、歯科医師へご相談ください。矯正装置が口内に当たっている場合であれば、専用のワックスで保護をすれば痛みを防ぐことができます。

また、装置が破損して口内を傷付けているような場合や、誤った方向へ力が加わって痛みが出ているような場合もあります。こうした場合はご自宅で調整することはできないため、歯科医師に調整してもらいましょう。

気付かない間にお子さまが矯正装置を触って装置がずれているケースもあります。痛みを訴える場合は早めに歯科医院を受診しましょう。

まとめ

小児矯正した女の子
小児矯正は大人の矯正に比べると痛みは少ないですが、矯正方法によって痛みの出やすさは異なります。マウスピース矯正は痛みが少ない治療とされていますが、対応できない症例もあります。

矯正の開始直後は痛みや違和感を覚えることが多いですが、数日で慣れることが多いです。痛みが続く場合や、強い痛みを訴えるような場合には、矯正装置に何らかの問題が生じている可能性があります。そうした場合は、できるだけ早く歯科医院へご相談ください。

小児矯正を検討されている方は、北九州市小倉北区にある坂口歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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