2023.11.28

前歯だけをマウスピースで矯正できる?メリットや適応症例を解説!

こんにちは。北九州市小倉北区にある坂口歯科・矯正歯科です。
マウスピースをつける人
「前歯だけをマウスピースで矯正できる?」「前歯だけをマウスピースで矯正するメリット・デメリットは?」など、疑問に思う方もいるでしょう。

今回は、前歯だけをマウスピースで矯正できるのかどうか解説します。前歯だけをマウスピースで矯正するメリット・デメリットや、マウスピースで矯正できる前歯の症例、治療期間や費用もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

前歯だけをマウスピースで矯正できる?
前歯が気になる人

前歯だけをマウスピースで矯正するのは、可能です。前歯部分だけをきれいにしたい方は多く、マウスピース矯正は非常に適しています。

マウスピース矯正には、インビザラインやキレイライン矯正などいくつか種類がありますが、基本的にどの治療法も前歯だけの矯正が可能です。

口腔内の状態によっては、前歯だけの部分的な矯正では改善できないと判断されることもあります。歯科医師とよく相談しご自身に合った治療法を選択しましょう。

前歯だけをマウスピースで矯正するメリット
前歯だけをマウスピースで矯正するメリットのイメージ

前歯だけをマウスピース矯正するメリットをご紹介します。前歯だけをマウスピースで矯正するメリットは、以下の5つです。

・治療期間が短い

・費用を抑えられる

・矯正装置が目立ちにくい

・口の中を衛生的に保てる

・金属アレルギーでも矯正できる

それぞれ順番に確認しましょう。

治療期間が短い

前歯だけのマウスピース矯正は、全体矯正と比べて基本的に治療期間が短いです。治療する歯の本数が少ないので、早く治療を終えられます。

マウスピースを自己管理しながら矯正を進めるため、ワイヤー矯正と比べると通院回数も少ないです。患者様の負担が少ない治療といえるでしょう。

しかし、口腔内の状態によってマウスピース矯正は不可能と判断されるケースもあります。

費用を抑えられる

前歯だけのマウスピース矯正は、全体の歯を矯正するよりも費用が抑えられます。治療する歯の範囲や本数が少ないので、費用も安くなるのです。

前歯のマウスピース矯正にかかる費用は歯科医院によって異なるため、事前に確認しておきましょう。同じマウスピース矯正でも、どの種類のマウスピース矯正を受けるのかによって費用が変動します。

前歯のマウスピース矯正の治療メニューを確認したうえで、医師と相談して決めましょう。

矯正装置が目立ちにくい

前歯のマウスピース矯正で使用するマウスピースは、透明で目立ちにくいことがメリットのひとつです。

ワイヤー矯正の場合は、ブラケットと呼ばれる矯正装置が歯の表面に取り付けられ、ブラケットに通したワイヤーで歯の位置を移動させます。そのため、矯正装置が非常に目立ちます。

見た目の自然さを損なわずに矯正したいと考えている方には、マウスピース矯正が向いているでしょう。

口の中を衛生的に保てる

前歯のマウスピース矯正を行う場合、ワイヤー矯正と比べて口の中を清潔に保てます。治療で使用するマウスピースは、ご自身で取り外しできるからです。汚れたらすぐに洗浄でき、歯磨きもふだんどおり行えます。

ワイヤー矯正では、歯と矯正装置のすき間に食べカスが詰まりやすく、歯磨きも難しくなるでしょう。ワイヤー矯正で使用する矯正装置は、ご自身で取り外して洗うことはできません。歯磨きの際も装置が邪魔になるので、お手入れが難しいのです。

マウスピース矯正は、矯正装置の管理が楽なので口の中の清潔も保ちやすいでしょう。

金属アレルギーでも矯正できる

前歯のマウスピース矯正は、金属アレルギーがある方でも問題なく矯正できます。治療に使用されるマウスピースは、プラスチックの一種であるポリウレタンから作られているためです。

ワイヤー矯正の場合はブラケットやワイヤーに金属が使用されるため、金属アレルギーがあると治療を受けられないでしょう。金属アレルギーの方が前歯の矯正を行うのであれば、マウスピース矯正が適しています。

前歯だけをマウスピースで矯正するデメリット
前歯だけをマウスピースで矯正するデメリットのイメージ

前歯だけをマウスピースで矯正するデメリットについて解説します。前歯だけをマウスピースで矯正するデメリットは、それほどありません。強いて挙げるのであれば、以下の2つです。

・歯全体をきれいにしたい人には向かない

120時間以上マウスピースを装着しなければいけない

それぞれ解説します。

歯全体をきれいにしたい人には向かない

前歯を含む全体の歯並びをきれいに整えたいと考えている方には、前歯だけのマウスピース矯正は向いていません。歯全体の歯並びを整えたいのに前歯の歯並びだけを矯正しても、当然全体的な歯並びは整わないからです。

前歯以外の歯も含めてきれいな歯並びにしたいのであれば、全体矯正のほうがよいかもしれません。

120時間以上マウスピースを装着しなければいけない

前歯の矯正に限りませんが、マウスピース矯正では120時間以上マウスピースを装着する必要があります。マウスピースが邪魔だからと装着時間が20時間以内になると、歯に適切な力が加わらず、予定どおりに治療が完了しない可能性があります。

必要な装着時間を守れないと、いつまで経っても治療が進みません。マウスピースを装着したときの違和感が強い場合は、歯科医院で相談して調整してもらいましょう。

マウスピースで矯正できる前歯の症例
すきっ歯の女性

マウスピースで矯正できる前歯の症例をご紹介します。具体的には、主に以下の症例です。

・出っ歯

・すきっ歯

・軽度の八重歯

・矯正治療後の後戻り

出っ歯やすきっ歯は、マウスピースで矯正可能な前歯の症例です。また、軽度の八重歯であれば、前歯の部分矯正としてマウスピースで治療できます。

ほかにも、過去に歯科矯正をして歯並びを整えたのに歯の位置が後戻りした方の前歯も治療可能です。一度矯正した歯でも、メンテナンスが不十分な場合、もとの位置に戻ることがあります。

マウスピースで矯正が難しい前歯の症例
歯が痛い

マウスピースでの矯正が難しい前歯の症例をご紹介します。

・噛み合わせが悪い

・抜歯が必要である

・重度の虫歯や歯周病がある

前歯の歯並びだけをきれいにしても奥歯の噛み合わせが合わない場合は、全体矯正に切り替えてすべての歯を治療したほうがよいでしょう。矯正するにあたって抜歯が必要になる場合は、大幅に歯の位置を動かす必要があると予測されるため、全体矯正でバランスを整えなければならないかもしれません。

重度の虫歯や歯周病がある場合、まずは治療を優先したほうがよいでしょう。歯を支える骨がしっかりしていないと、矯正治療による負荷に耐えられず、歯が抜ける恐れがあります。

前歯だけをマウスピースで矯正する場合の期間
マウスピース矯正の治療期間イメージ

前歯だけをマウスピースで矯正する場合の治療期間は、半年〜1年半程度です。あくまで目安であり、実際の治療期間は口腔内の状況によって異なります。

余裕を持ったスケジュールで治療を計画しましょう。

前歯だけをマウスピースで矯正する場合の費用
マウスピース矯正の費用イメージ

前歯だけをマウスピースで矯正する場合の費用は、100,000500,000円前後です。治療する歯の本数や歯茎の状態、治療を受ける歯科医院によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

まとめ
マウスピース矯正をする女性

今回は、前歯だけのマウスピース矯正について解説しました。

前歯だけのマウスピース矯正のメリットは、治療期間が短いこと、費用を抑えられること、矯正装置が目立ちにくいことなどが挙げられます。口の中を衛生的に保てることや、金属アレルギーでも矯正できることもメリットでしょう。

デメリットは、歯全体をきれいにしたい人には向かないこと、120時間以上マウスピースを装着しなければいけないことなどが挙げられます。

マウスピース矯正はワイヤー矯正よりもお手入れしやすく、違和感が少ない治療方法です。前歯だけを手軽に矯正したい方には、特に向いているでしょう。

大きなデメリットはないため、治療スケジュールや費用に問題がなければ、ぜひ検討してください。

前歯のマウスピース矯正を検討されている方は、北九州市小倉北区にある坂口歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

2023.11.07

マウスピース矯正の費用相場をプロセスごとに詳しく解説!

こんにちは。北九州市小倉北区にある坂口歯科・矯正歯科です。
マウスピースを持った女性

マウスピース矯正を検討している方は、治療にかかる費用が気になる方が多いでしょう。治療を決定する前に「マウスピース矯正の平均費用はいくら?」「部分矯正にかかる費用は?」「安く済ませる方法は?」と考える方もいるでしょう。

今回は、マウスピース矯正の費用相場やプロセスごとに必要な費用について解説します。矯正の費用について知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

マウスピース矯正とは?
マウスピースをつける女性

マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯並びを整える方法です。本来の歯並びから少しずらして作られた複数のマウスピースを使用して、治療を進めます。

1〜2週間ごとにマスピースを交換し、ずれている方向に歯を移動させ、理想とする歯並びを目指します。マウスピース矯正の特徴は、目立ちにくく、手入れがしやすく、そして痛みが少ない点です。

目立たない治療を求める方や、痛みの少ない矯正を希望する方に特に選ばれています。

マウスピース矯正の費用相場
マウスピース矯正の費用を計算

マウスピース矯正は自由診療のため、費用は歯科医院によって異なります。それでも、費用の相場を把握することは重要です。部分矯正と全体矯正で、マウスピース矯正の費用が異なります。

それぞれの費用相場は、以下のとおりです。

・部分矯正:100,000〜400,000円

・全体矯正:600,000〜1,000,000円

部分矯正とは、特定の歯のみの矯正を目的とした方法です。全体の歯並びを整える全体矯正と比べて、矯正が必要な部位が限定されるため費用を抑えられるでしょう。

ただし、矯正費用は使用するマウスピースのブランドや種類によって異なります。ご紹介した費用は目安として参考にしてください。

プロセスごとに発生する費用相場

矯正に関する基本的な費用のほかに、治療のプロセスごとに追加の費用が発生する場合があります。矯正費用のみを考慮すると「予想よりも高額になった」と感じるかもしれません。

また、すべての費用をまとめて提示するトータルフィー制度を取り入れている歯科医院もあります。治療にかかる費用の詳細は、治療を開始する前に十分に確認しましょう。

カウンセリング

治療前のカウンセリングでは、歯並びや噛み合わせの状態、治療方針についての説明を受けます。無料でカウンセリングを行っている歯科医院もあれば、有料の歯科医院もありますが、5,000円程度が一般的です。

精密検査・診断

歯並びや骨格の状態を確認するために、精密検査を行います。精密検査後に、治療方針や必要な費用がわかります。

精密検査の費用も歯科医院によって異なるでしょう。無料の歯科医院もあれば、60,000円前後かかる歯科医院もあります。

外科治療

抜歯や顎の手術など、矯正前に外科的治療が必要とされるケースがあります。外科的治療の費用は手術の種類に応じて変動するでしょう。

抜歯の場合、5,00015,000円ほどが相場ですが、顎の手術は200,000400,000円かかることもあります。

矯正中:矯正費用と調整料

実際に矯正治療を開始する際は、矯正費用のほかに調整料が発生します。調整料とは、矯正治療中に通院した際に発生する費用です。

通院頻度はマウスピースのブランドによって異なりますが、インビザラインの場合は23か月に一度です。

調整料が不要な歯科医院も存在しますが、10,000円程度の費用がかかる歯科医院もあります。

矯正後:リテーナーの費用

矯正終了後は、歯並びを安定させるためにリテーナーという保定装置を装着します。リテーナーにかかる費用は、別料金としている歯科医院もあるでしょう。

保定期間中も定期的に歯の状態を確認してもらう必要があり、検診料が発生する歯科医院もあります。リテーナーにかかる費用は、60,000円程度です。

マウスピース矯正とほかの矯正方法との費用比較
比較する女性

マウスピース矯正以外の矯正方法として、ワイヤー矯正が挙げられるでしょう。

ブラケットを歯の表側に取り付ける方法を表側矯正、裏側に取り付ける方法を裏側矯正とよび、上の歯は裏側に、下の歯は表側にブラケットを取り付ける方法を、ハーフリンガル矯正とよびます。

それぞれの方法にかかる費用を、表にまとめました。

<マウスピース矯正とワイヤー矯正の費用>

治療範囲

全体矯正

部分矯正

マウスピース矯正

600,000〜1,000,000円

100,000〜400,000円

表側矯正

600,000〜1,300,000

300,000〜600,000

裏側矯正

1000,000〜1,700,000

400,000〜700,000

ハーフリンガル矯正

800,000〜1,500,000

350,000〜650,000


マウスピース矯正と、表側矯正の費用に大きな差はありません。

しかし、裏側矯正の費用は高額になります。目立たない矯正を重視した裏側矯正をするのであれば、マウスピース矯正のほうが安いです。

マウスピース矯正は保険が適用される?
医療保険イメージ

多くの場合、マウスピース矯正には保険が適用されません。日本矯正歯科学会のホームページによると、矯正治療に保険が適用されるのは、次の特別なケースです。

・「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合以上に対する矯正歯科治療

・前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。)に対する矯正歯科治療

・顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前・後の矯正歯科治療

引用元:日本矯正歯科学会

上記に該当しない場合は、自由診療となります。

マウスピース矯正の費用を安く抑える方法
インビザラインを安く抑える方法を知っている人

特例に該当する場合を除き、マウスピース矯正は自由診療です。そのため、矯正治療に高額な費用を支払わなければなりません。

矯正にかかる費用をできるだけ抑えたいと考える方が多いでしょう。マウスピース矯正の費用を安くするための方法を、4つご紹介します。

マウスピースの装着ルールを守る

マウスピースを使用する際は、装着ルールを守ることが大切です。適切な装着時間、正しい装着方法、お手入れ方法などを守りましょう。

指定された装着時間を守らず、間違った方法で装着すると、歯が計画どおりに動かず治療期間が延びるリスクがあります。正しいお手入れを行わないと、マウスピースが破損する可能性があるでしょう。

治療期間が延びると通院回数が増え、マウスピースの再作成が必要になることもあります。追加で費用がかかるので、治療計画どおりに矯正を進めるためにマウスピースの装着ルールを守ってください。

トータルフィー制度を採用している歯科医院を選ぶ

トータルフィー制度を採用している歯科医院を選ぶことで、矯正治療をリーズナブルに受けられます。先述したように、矯正治療では、プロセスごとに費用が発生する場合が多いです。

装置の調整やトラブルへの対応、治療後の検診など、追加費用が積み重なると、思っていた以上に高額になる可能性があるでしょう。

しかし、トータルフィー制度を採用している場合、精密検査、マウスピース、調整、リテーナーなどにかかる費用がすべて含まれています。提示された費用を上回ることがないので、安心して治療を受けられるでしょう。

ただし、トータルフィー制度を採用している場合でも、どの内容まで含まれているのかは歯科医院によって異なります。治療を開始する前に、トータルフィー制度に含まれる内容を確認しましょう。

医療費控除を利用する

医療費控除を利用できる場合は、利用するとよいでしょう。医療費控除とは、1年間に支払った治療が100,000円以上の場合、確定申告すると税金の一部が還付される制度です。

「不正咬合が影響して発音が悪い」「噛み合わせが悪くて顎に負担がかかっている」「歯並びが悪くて噛みにくい」など、医療目的のために矯正をする場合は、医療費控除の対象になります。確定申告の際に必ず申請しましょう。

しかし、審美目的のために矯正治療を受ける場合は、医療費控除の対象にはなりません。

参照元:「医療費を支払った時(医療費控除)」国税庁「医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例」国税庁

モニターに応募する

モニター募集に応募すると、マウスピース矯正の費用を安く抑えられるでしょう。マウスピース矯正に力を入れている歯科医院では、頻繁にモニターを募集している場合が多いです。

モニターとして参加することで、通常のマウスピース矯正の費用より安く治療を受けられる可能性があります。興味がある方は、モニター募集の条件や期間など、詳細を確認しましょう。

まとめ

歯科矯正用のマウスピース
マウスピース矯正は、目立ちにくく痛みが少ないため、多くの方に選ばれている矯正方法です。

費用は、使用するマウスピースのブランドや歯並びの状態によって異なります。部分矯正の場合は100,000400,000円、全体矯正の場合は600,0001,000,000円程度の費用がかかるでしょう。

矯正治療そのものにかかる費用とは別に、プロセスごとに追加料金がかかる可能性も考慮する必要があります。「予算オーバーしてしまった」という理由で治療を中断しないためにも、初めに総額を確認しましょう。

マウスピース矯正の費用を安く抑えるためには、マウスピースの装着ルールを守ることが重要です。モニターに応募すること、トータルフィー制度を採用している歯科医院を選ぶことも検討するとよいでしょう。

治療の内容や費用について納得したうえで、最良の矯正治療を受けてください。

マウスピース矯正を検討されている方は、北九州市小倉北区にある坂口歯科・矯正歯科にお気軽にご相談ください。

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